プロフィール
PROFILE
| 氏名 | 兼子 裕大（かねこ ゆうき） |
|---|---|
| 職位 | 准教授 |
| kanekoy<a>kanto-gakuin.ac.jp | |
| 担当講義 | 解析学Ⅰ・Ⅱ、解析学基礎演習Ⅰ・Ⅱ、数理統計学Ⅰ・Ⅱなど |
| キーワード | 非線形偏微分方程式／拡散現象／ 数理モデル／解析学 |
| 研究テーマ | 拡散現象に関連する微分方程式と数理モデルの研究 |
研究の概要
自然界や社会に現れる拡散現象の謎や仕組みについて研究しています。拡散現象には、水中をインクの粒子が広がるような「ミクロな系の拡散」から、生物個体群の移動や感染症の流行のような「マクロな系の拡散」まで様々な種類と形態があります。そのため、各々の拡散現象に適した「数理モデル」を構築する必要があります。数理モデルの解析とコンピュータシミュレーションによる予測や再現を通して、拡散現象を深く理解することを目指しています。
研究のポイント
拡散現象を記述する数理モデルには、「反応拡散系」という非線形偏微分方程式が用いられているものがあります。反応拡散系には未解決問題が多く残されていますが、問題（微分方程式）を解くことが拡散現象の理解に繋がる点が興味深いです。また、証明した理論をシミュレーションで再現したり、シミュレーションに現れた未知の現象を数学的に証明したりすることに醍醐味があります。
将来の展望
気温の変動や店舗売り上げの推移など、身近な現象も広い意味で「拡散」というキーワードと結びつけることができます。多様な拡散現象を理解するために、微分方程式だけでなく確率過程、AI・機械学習、データサイエンス（時系列解析）などを駆使して問題解決に取り組んで行きたいと考えています。